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看護師国家試験を確実に合格したい人の勉強メニューとテクニックとその根拠

 

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この記事の内容

 

 

看護師国家試験を自信を持って勉強するために

 実習が終わり、いよいよ国家試験対策シーズンがスタートです。ここまでに対策をしてきた学生から、全く対策をしてこなかった学生まで幅広い学習習熟度があると思いますが、短期間で最大の結果を出すための勉強方法を紹介していきたいと思います。

 

 

 

必要な書籍

 看護師国家試験対策を進める上で、使用する参考書は重要な要素です。今は看護師国家試験対策のために、多くの参考書が出版されていますが、もちろん全部をこなす時間はありません。なので、最もシンプルかつ効果が出やすい参考書を3つ紹介します。これらの参考書を短期間でやり込みましょう。そうすれば、本番当日に焦ること、はほぼ無いでしょう。

 

1.クエスチョン・バンク Select必修

 

 

 看護師国家試験の必修問題対策に特化した問題集です。

 看護師国家試験では、午前・午後の試験の最初の25問が必修問題であるとされています。必修問題で、自信を持って解答する事ができれば、一般・状況設定問題を解く際の精神的負担がかなり解消されます。余裕を持って一般・状況設定問題に解くことによって、実力通りの結果を出しやすくなるので、必修対策は入念に準備しておきましょう。

 

 

2.クエスチョン・バンク 看護師国家試験問題解説

 

 

 看護師国家試験対策における定番中の定番。最小努力で豪合格を目指すのであれば、この1冊をやり込めば合格出来るといっても過言ではありません。模試で本番演習をし、自習教材として、この参考書をやり込めば、合格点に達ることが出来るでしょう。

 

 

3.看護師・看護学生のためのなぜ?どうして?シリーズ

 

 

 看護師国家試験の出題範囲は、学校で配布されている教科書全てです。しかし、教科書の内容全部を理解・暗記している時間はありません。そこで、看護師国家試験に頻出の知識を根拠づけて説明してくれるのが、このなぜ?どうしてシリーズです。全10感であり、1冊あたりの厚さもそれなりにあるのですが、内容はコンパクトにまとまっていてあっという間に1冊読み終わってしまいます。そして、根拠を分かりやすく説明してくれているので、問題への応用力も向上します。私の場合、一日2~3冊をスキマ時間やお風呂の時間に読むことによって、消化していました。

 

 

 

模試で1日終えないためのテクニック

 学校で本番を想定した1日がかりの模擬試験を、毎日のようにやる学校は多いと思います。しかし、それは効率的ではありません。たった1回の模試に貴重な1日を費やすのは勿体なさすぎます。しかし裏を返せば、この1日の勉強密度を向上させることによって、他の受験生との差をつけることが出来ると言えます。

 

看護師国家試験は、午前に120問、午後に120問の計240問が出題さます。そして、それぞれ制限時間が2時間40分(160分)に設定されています。つまり、1問に1分以上かけることが出来る、いわば、ゆるゲーです。

 

 模擬試験を受験する時は必ず、午前問題の時間だけで午前・午後問題の時間を解答出来るように、1日分の問題をあらかじめ先生に貰っておきましょう。

 

 さすがに、240問を160分で解くのは高い集中力が必要です。もちろん、見直しをする時間も満足にありません。しかし、この一見ハードすぎる演習によって、以下の効果が得られます。

 

1.本番に近い緊張感を演出することが出来る

  模試を本場と同じ時間配分で行うだけでは、演習として不十分です。なぜなら、環境の差異が勘定に入っていません。すると、模試より不利な状況で本番に挑まなければならないため、実力を十分に発揮できなくなる可能性が高まります。

 

 

2.設問、選択肢を素早く、正しく読む癖をつけることが出来るようになる

 240問を160分で解くには、一問に1分かけていたらタイムオーバーになってしまいます。すると、自然に読み返すことなく正確に設問と選択肢を読むようになります。この正確に素早く読解できるようになることで、本番でも設問の誤読を防ぎ、選択肢の選択ミスを避けることが出来ます。

 

3.午前中に試験演習を終え、午後は復習・自習時間に出来る

 これが、一日分の問題を160分で解き終えることの最大のメリットです。まず、勉強の密度が10倍くらいになると思って大丈夫です。1日分の問題を午前中に解くことによって、復習に多くの時間を充てることが出来るようになります。

 また、復習時間を十分にとることによって、試験に対する自分の傾向を分析する時間も増えます。そうすることで、より短期間で高得点が取れるようになります。また、なぜ、どうして?シリーズを読む時間も捻出できるようになります。

 

 

 

昼食は少なめにして昼寝をする

 午前中に、1日分の問題をこなすと頭はヘロヘロです。

 しかし、『 鉄は熱いうちに打て 』という言葉がある通り、模試を受けたら出来る限り早く採点、復習をすることで効果があります。

 そうはいっても、午前中の疲労を抱えたまま、復習をしても集中力が持続出来いことが多い為、少な目の昼食をとって、昼寝をしましょう。昼寝が最もリフレッシュ効果高いのです。また、脳の疲労も取れるため、午後の勉強にストレスを感じにくくなり、勉強が捗ります。

 

 

模試の復習の時間制限を決める

 時間無制限でダラダラ復習する事は絶対に避けましょう。時間のムダです。

 『 パーキンソンの法則 』を知っているでしょうか?このパーキンソンの法則によると、『仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。』という集中力に関する法則があります。この法則に則って考えると、模試の復習時間にも、制限時間を設ける必要があるのです。私の場合、『 トイレや休憩を含む2時間以内に、A4用紙1枚に自分の気付きや抜けていた知識をびっしり埋める。 』と決めて、ひたすら書き込みをしていました。すると、他人から見たらただのメモ書きですが、自分からみたら、かなり効率の良い復習材料が出来るので、夕方の空いた時間と、寝る前にサラっと復習するようにしていました。その後ファイリングして、何度も復習するようにしていまいした。

 

 

 

なぜ?どうして?シリーズの活用法

 

 

 なぜ、どうして?シリーズは必ず全巻購入する事をオススメします。受験生時代、多くの書籍を見比べましたが、これほど国家試験を意識して必須知識を編集している書籍は見つかりませんでした。『 看護師国家試験の出題範囲は、なぜ?どうして?シリーズなのかな? 』と思ってしまうほどです。それほど、国家試験に合格するために、必要な知識をコンパクトにまとめてあります。30分~1時間もあれば1冊読めてしまいます。自分の苦手分野だけ読んでも、かなり得点力が変わってくるはずです。

 また、根拠も分かりやすく書かれているため、記憶に定着しやすいです。なぜ?どうして?シリーズを、1日3冊程度に絞って、2~3回読むことによって、本番までに必要な知識の獲得が出来ます。全巻揃えても、2万円程度です。臨床に出ても使える書籍なので、ぜひ購入してみて下さい。

 

 

予備校の講義・セミナーは不要

 看護師国家試験シーズンになると、予備校の講義・セミナーが各地で開催されます。受験が近くなると、『 講義を受講しないと、不合格になるかもしれない。 』という不安から、受講してしまう受験生が少なくありません。しかし、看護師国家試験対策においては、不要と考えて良いでしょう。

 

 セミナーは一コマ数千円から1万円程度が相場になっています。しかし、ハッキリ言って時間的にも金銭的にもコスパが悪いです。そんな時間があったら、模試を受験したり、国家試験の予行演習をするなど、毎日のルーティンを淡々とこなす方が得点力が向上します。

 

 

 

早めに寝て、睡眠時間はたっぷり確保!

 『 日本は特に、寝ないで勉強することが美徳になりがちです。 』 しかし、睡眠不足は記憶力や論理力といった思考力を大幅に下げてしまいます。そんな状態で勉強しても、勉強効率は上がりません。やはり、試験当日だけでなく、日々の勉強時間も、コンディションをしっかり整えておく必要があるのです。

 もっとも簡単で、かつ効果が絶大なのが睡眠時間です。 睡眠時間は早めに寝て、自然に起きるくらいで良いのです。十分に睡眠時間が確保できたら、勉強の8割が成功したと考えても良いほど、睡眠時間は勉強に影響を与えるので、こだわりましょう。