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半身浴にダイエット効果はない理由。むしろ太る危険性が高い

 

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本記事の内容

 

 

 

 

私が半身浴を始めた理由

私が半身浴を始めた理由は、2000年頃フジテレビで放送されていた”発掘!あるある大事典”で『韓国人の太った男の子が半身浴によって劇的に痩せた』という内容を観てからでした。

 

当時、中学生でなんの知識も無かった私はこう思いました。

『おぉ!これは良い!明日からやってみよう!』

そして、本当に翌日から実践。本当に体重が1kg程度落ちているのに感動し、連日長時間の半身浴をしていました。

 

長時間の半身浴はあっという間に習慣化してしまいましたが、ある時半身浴に本当に効果があるのかと疑問に思いました。

理由は、体重が落ちるのはその一時だけで、翌日には体重が元に戻っていた為でした。

 

今回はその理由と長時間の入浴には価値がないという事について解説していきます。

 

 

 

 

10年間長時間半身浴した結果

私は13歳頃から25歳頃にかけてほぼ毎日半身浴をしていました。

 

結論から言うと、半身浴にダイエット効果はありませんでした。

 

結果的に20歳の頃に厳しい食事制限と運動を取り入れ約20kgのダイエットに成功しました。

しかし、長時間の半身浴そのものにはダイエット効果を感じられませんでした。

 

 

 

私が行っていた半身浴の方法

私は毎日5~10分程度の筋トレをした後、20~60分程度の半身浴をしていました。

入浴前に筋トレをしていた理由は、半身浴はしばらく寒さを感じる為、体を温めて、発汗を促すために筋トレをしてから入浴していました。

しばらく入浴していると、玉のような汗が吹き出し、入浴後600~1000g程度の体重減少が確認できていました。

 

入浴中は時間が勿体ないので、読書をするようにしていました。

 

 

 

 半身浴で痩せると感じる理由

結論から言うと、単に脱水しているだけです。

 

人間の60~70%は水分で構成されている為、入浴によって汗をかくとその分体重減少するのは当たり前なのです。

 

入浴後、喉が渇いて水分を摂ってしまえば体重は元に戻ってしまうので、脂肪が減り、痩せたということにはなりません。

 

 

 

半身浴で得られる効果

半身浴によって得られる効果は以下の2点です。

 

・むくみの改善(発汗による水分の排出の為)

・気分がよくなる(リラックス効果)

 

 

むくみの改善

入浴により身体全体の血流がよくなり、むくみが改善しやすくなります。また、発汗により余分な水分や塩分も体外に排泄されるためむくみの改善には効果が期待できます。

 

また、身体に水圧がかかることにより、手足に貯まった血液が押し戻されて心臓の動きが活発になり、血液やリンパの流れを改善する効果があります。

 

 

 

気分がよくなる

入浴によって気分がよくなる効果があります。これを”温熱作用”と言います。

入浴により、タインが上り、皮膚の毛細血管が拡張し血流が改善します。

すると、新陳代謝が高まり、体内の老廃物や疲労物質が減り、疲労回復やコリ・痛みを和らげる効果があります。

 

 

 

 

半身浴は時間のムダ

 入浴によって消費されるカロリーは体重50kgの人が20分入浴した時、35kcal程度であると言われています。

これはランニング(80kcal/15分)の半分以下であり。この数値を比較すると入浴によるダイエット効果は低いと言えます。

 

 

 

 痩せたと勘違いするというリスク

上述の通り、入浴による体重減少は発汗による脱水です。

 

体から汗という形で水分が排出され、見かけ上体重が落ちているのを『痩せた』と勘違いしてしまいがちです。そして、僅かな安心感が得られます。

 

この安心感が危険です。

この誤った安心感から更なる、無駄な食事摂取に繋がってしまう恐れがあります。

ここで余分な食事を摂ってしまえば太ることは自明です。

 

また、入浴後、脱水状態になれば当然喉が渇きます。この喉の渇きの為に糖分の多いジュースやお酒を飲んでしまう人も多いでしょう。

ジュースやお酒には当然カロリーがある為、痩せていない体にさらにカロリーを追加し太るという最悪の結果になってしまいがちです。

 

 

 

 

 半身浴の時間を運動にあてる方が効果的

 

上述の通り、半身浴をするぐらいなら、その分ジョギングなどの有酸素運動をした方がカロリーの消費効率が大きく。また、脂肪燃焼効果も期待できます。

 

また、入浴で得られる効果として、体を温めて気分良くする温熱効果があります。

これも運動で同様かそれ以上に得られることが分かっています。

 

ジョギングを楽に継続する方法のオススメ記事はコチラ!

www.komattahito.com

 

 

 

 長時間の入浴は危険

入浴をすると、発汗のため体から水分が排出されてしまいます。

すると、血液中の水分の割合も低下し、血球の密度が上がります。

 

分かりやすくいうと、血液がドロドロした状態になります。すると、血管ないで血液が詰まりやすくなるため、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクがあります。

 

どうしてもリフレッシュのために、長時間の入浴をしたい場合は、お風呂に水分を持ち込み、適度に水分摂取をしながら入浴することを心がけましょう。