精神科の領域は?
と、聴かれたら何を想像しますか?
詳しい人でなければ、大抵、統合失調症、うつ病、アルコール依存症
くらいに答えるのではないでしょうか?
しかし、実際には上記に加え、認知症、知的障害、境界性人格障害など....。.
実に幅広い疾患が領域となっています。
また、それぞれに特徴的な症状があるため、昔ながらのゴチャ混ぜ精神科病棟はトラブルが絶えません。
例えば、認知症の患者さんが自分のお部屋が分からなくなってしまい、殺人歴のある統合失調症患者のお部屋に入っていってしまうことだってあります。
そうなれば、認知症の患者さんは冗談抜きで殺されてしまうかもしれません。私達、病棟スタッフは、それを未然に防ぐため日々工夫をしているのです。
私の職場も、いわゆるゴチャ混ぜ精神科病棟なので、日々トラブルが絶えません。
当然、患者間でトラブルが起これば、それがストレスとなり、患者さんの精神状態は悪化し、退院が長引いたり、鎮静をかけるための処置をすることになってしまいます。どちらにせよ、患者さんからしてみれば不利益でしかありません。
せめて、診断名ごとに振り分けて入院できる病棟設備を整えて欲しいなぁ....。
と毎日思いながら仕事をしています。
外科や内科で、最新医療設備を導入する際には、数億円かかるじゃないですか。しかし、精神科医療の歴史は浅く、他科に比べ設備の費用が少なく済むのが特徴になっています。しかし、精神科とは実際は極めてデリケートな領域であるため、設備にはもっとコストがかからないといけないはずです。
どこの病院も年に数回保健所が入っているはずですが、本当に人間の療養環境として正当な場所と認めているのか疑問に思う施設が山ほどあるはずです。
何とかならないものか.....。
本当に困った人だねぇ。。。