精神科ナースの本気メモ

読むだけでスキルアップできるステキなメモ帳

精神科

精神看護は楽じゃない!これから精神看護を始める人に知って欲しいこと。

『精神科は一般科に比べて楽だよ。』 そのような言葉を聞いて、転職の際、精神科を視野に入れる人も多いと思います。 しかし、実習から見える精神科病棟の景色と臨床のそれとは、全くの別物です。 確かに、精神看護は面白いのですが、本当に精神看護が面白く…

神経性無食欲症の看護過程、看護計画(OP、TP、EP)のための必要な情報収集(観察項目)とアセスメント、主な看護計画と看護問題に対する成果目標達成のための具体策例

本記事の内容 神経性無食欲症の患者の看護に必要な情報(観察項目)とアセスメント 1.患者背景 2.全身状態 3.活動と休息のバランス 4.知覚と認知の状態 5.周囲の認識と理解 神経性無食欲症の患者の主な看護診断と患者の目標(成果目標) #B 自己知覚…

アルコール依存症の看護過程、看護計画(OP、TP、EP)のための必要な情報収集(観察項目)とアセスメント、主な看護計画と看護問題に対する成果目標達成の為の具体策例

アルコール依存症の看護過程、看護計画(OP、TP、EP)のための必要な情報収集(観察項目)とアセスメント、主な看護計画と看護問題に対する成果目標達成の為の具体策例 本記事の内容 アルコール依存症の患者の看護に必要な情報(観察項目)と、そのアセスメ…

双極性障害の看護過程、看護計画(OP、TP、EP)のための必要な情報収集(観察項目)とアセスメント、主な看護計画と看護問題に対する成果目標達成のための具体策例

本記事の内容 双極性障害の患者の看護に必要な情報収集とアセスメントの視点 1.患者背景 2.全身状態 3.活動・休息のバランス 4.知覚、認知の状態 [鬱状態の時] [躁状態の時] 5.周囲の認識・支援体制 双極性障害の患者の主な看護診断 #A 食物を摂…

神経症性障害の看護過程、看護計画(OP、TP、EP)のための必要な情報収集とアセスメント、主な看護計画と看護問題に対する成果目標達成のための具体策例

この記事の内容 神経症性障害の看護過程に必要な情報収集とその評価 1.患者背景 2.全身状態 3.活動と休息のバランス 4.知覚・認知の状態 5.周囲の認識・支援体制 主な看護診断と患者の目標(成果目標) #A 不安に関連した不眠 #B 健康状態の脅威…

統合失調症の看護過程・看護計画(OP、TP、EP)のための必要な情報収集とその評価アセスメント、主な看護問題に対する成果目標達成の為の具体策例

この記事の内容 必要な情報収集項目とそのアセスメント 1.患者背景 2.全身状態 3.活動と休息のバランス 4.知覚・認知の状態 5.周囲の認識・支援体制 主な看護診断と患者の目標(成果目標) #A 心理的に要因に関連した栄養摂取/消費バランス #C 状…

精神科病棟に持ち込み出来ないモノとその根拠まとめ ~意外と知らない精神病棟~

精神科病棟に持ち込み出来ないモノとその根拠まとめ 『精神科ってどんなところ?』 『持ち込めないものがあるって本当?』 そんな疑問に、根拠つきで答えちゃいます! // スポンサーリンク'); // ]]> // 本記事の信頼性 ・筆者は精神科病棟の看護師 本記事の…

精神科病院を『退院したい』と思った時、退院する為の方法まとめ

はじめに 入院して数日が経過した。又は数カ月が経過してしまった。 入院した時は、本当に調子が悪くトラブルを起こしてしまった。 しかし、入院して治療を受けることで、『そろそろ退院したいなぁ。』と感じる。 そう感じる方も多いはず。 一方、自分が思っ…

辛い不眠のある患者に対する情報収集とアセスメント、看護計画・看護介入についてまとめ

睡眠障害とは、不眠だけではなく、過眠症や睡眠中の異常行動を含む睡眠に関係する多様な障害を包括した総称である。多くの症状から成ることから、いくつかの分類法がある。その為、看護師として出来るケアも多様である為、知識の定着が必至である。 1.不眠…

アルコール精神病性障害とは何か?

アルコール精神病性障害とは何か? アルコールを大量に、持続的に、長期間摂取することによって、統合失調症のような妄想や幻覚が出現するようになることがあります。そのような状態をアルコール精神病性障害といいます。 アルコール精神病性障害と他精神疾…

ナースなら知っていて当然!アクティベーション・シンドロームとは何か?

アクティベーション・シンドロームとは 英語でアクティベーション(activation)とは、”活性化”を意味します。 アクティベーション・シンドロームとはその名の通り、うつ病の治療薬であるSSRIやSNRIなどの第三世代抗うつ薬を服用している患者に現れる症状であ…

ICU症候群とは何か?

ICU症候群 急性期の疾患を集中的かつ濃密に、治療する場(病室)をICU(Intensive care unit)という。 しかし、ICUに入院してから数日後に、せん妄などの精神症状が出現することがある。 ICU症候群の持続期間 症状出現から3、4日間。又は、退室するまで持続す…

精神科ナース流!『強いメンタル』の作り方と鍛え方

『死ね。』『殺すぞ。』『いつになったら退院させてくれるんだ!』 精神科では患者さんからの暴言は絶えません。 また、精神的に健康な方に比べて職員が忙しそうにしていても、空気を読めずにいつでも良い事を訴えてくる患者さんは非常に多いのが現実です。 …

パチンコ依存症(スロット依存症)から抜け出す為に知っておきたい知識と脱却法まとめ

はじめに パチンコ依存症(スロット依存症)とはどういった病気でしょうか?また、どの程度から"依存症"といえるのでしょうか? パチンコ依存症(スロット依存症)とは、正確には『病的賭博』ともいわれる疾患になります。また、ギャンブル依存症、強迫的賭博に…

精神科で画像・心理検査を受ける患者に行う看護についてまとめ

はじめに 精神疾患をもつ患者の看護にあたるにあたって、看護師は,常に患者が発する言葉に注意を傾け、患者の発した言葉の意味する事について注意深く、繊細にアセスメントする必要がある。それは、精神疾患を持つ患者は身体症状について自ら正確に伝えるこ…

不安のある患者への観察のポイントとアセスメント、適切な看護計画の立案の為に必要なこと

はじめに 患者から不安の表出をされることは精神科に限ったことではない。手術前や終末期、慢性期にも多く観察される。不安とは、人間がより確実に生存するための自己防衛機能であるが、強すぎる不安感は精神症状を引き起こすだけでなく、身体症状を引き起こ…

不安とはイケナイものか?不安の原因を理解することで治療・看護に根拠を付ける!

これを読んで下さっているあなたは、【不安】という感情を抱いたことはあるだろうか?多くの人は『ある。』と答えるはずである。 通常、【不安】という感情は正常な人間が危機的状況を回避するために生まれたものであり、人間がより高確率で生存するために進…

”サロンのばか”という言葉を聞くと胸が痛む

”サロンのばか”という言葉を聞いたことがあるであろうか? 私は最近読んだ本の中で初めて知った言葉なのだが、下記のような意味であるらしい。 自分がこれに当てはまっていると感じた方はぜひコメントかはてブをしていただけるとありがたい。(私の精神衛生の…

猿でも理解る簡単な医療観察法と処遇について

『医療観察法』とは通称であり、正式には『心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律』(以下、医療観察法とする。)という法律である。重大な他害行為を精神症状の為に行った者の処遇に関する法律である。 医療観察法の目的 …

看護師なら知っておきたい精神科の検査一覧

・脳波検査 主にてんかんなどの、器質的、機能的検査の為に実施する。 ・ CT・MRI・・・画像検査 頭部外傷・認知症が疑われる場合実施される。(※研究段階であるが、統合失調症などの精神疾患においても異常所見が見つかる場合もある。基本的には、統合失調症…

精神科看護師は『怖い』という感覚を失っているのか?

さてさて。自分が精神科で仕事をしていることを知ると、大抵こんな質問をされます。 『精神科って怖いところなんじゃないの?』 『患者さんと取っ組み合いしたりするの?』 これらの質問は本当によく聞かれます。おそらく、皆さんは普段自分で見ることの出来…

それ浮気は妄想?現実!? オセロ症候群とは?

オセロ症候群とは 配偶者(妻または夫)が、性的に自分を裏切っていると妄想的に確信している現象である。 この現象は以下のようにも表現される。(同義である。) ・嫉妬妄想 ・不実妄想 ・病的嫉妬 ・配偶者パラノイア // スポンサーリンク'); // ]]> // オセ…

『境界例』とは何か

境界例とは ・統合失調症 ・神経症関連障害 ・パーソナリティ障害 以前は以上の三疾患の中間の位置する状態のことを境界例と呼んでいたが、最近では境界性パーソナリティ障害と呼ぶことが多くなっている。

医原神経症とは ~医療職者として気を付けるべきこと~

医原神経症とは 医師や看護師などのコメディカルの医療スタッフの言葉や態度、行為などなどの医療行為に関連して、患者が不安、心気、恐怖、抑うつなどの神経症状を示すようになる状態のこと。 また、手術や投薬などの医療行為に関連して生じた上記の症状も…

精神科における『アウラ』とは何か

てんかん発作の前兆のこと。 具体的には以下の症状を示す。 ①種々の運動症状 ②体性感覚症状(皮膚、粘膜、筋肉、骨膜などからの感覚) 特殊感覚症状(視・聴覚、味覚、嗅覚、平衡感覚) ③自立神経症状 ④精神症状 補足) 側頭葉てんかんの発作直前に観察されること…

精神科における錐体外路症状の症状理解と看護

薬物療法を行うにあたって、薬物対して不安や疑問を抱いている患者は少なくない。その為、薬物に関する分かりやすい説明や服薬への根気強い説得が大切となる。薬物と副作用の知識は必須である。したがって、今回は薬物療法の副作用として頻出である錐体外路…

精神科実習・臨床前に知っておきたい【妄想】の理解と看護計画

妄想とは 妄想とは、思考の障害の一つである。妄想の定義として『自己に結びついた不合理な内容を持つ、訂正不能で強固な個人的確信』とされている。 妄想には、内容が以下の2通りに分けられる。 ①他人にとって明らかに受け入れがたく、理解不能で通常の日…

アルコール依存症の理解と実践的看護計画まとめ

治療のⅠ期とⅡ期 ARP(アルコールリハビリテーションプログラム) Ⅰ期治療:離脱期治療 合併症治療・精査を目的とする治療時期 Ⅱ期治療:精神・身体リハビリテーションを目的とした治療時期 Ⅰ期治療を終了した患者に対して、酒害教育や断酒への動機づけを強化し…

精神科で時々聞く『拘禁反応』とういう言葉についてまとめ

拘禁反応とは何か 拘禁反応とは、刑務所や警察に拘禁されることによってみられてくる異常な精神状態。広義の心因反応ととらえることが出来る。 精神科では、隔離や身体拘束という状況が、拘禁状態と酷似している為、このような症状が出現する場合がある。 拘…

アンヘドニアとは何か

アンヘドニアとは アンヘドニアとは、テレビを観たり、本を読んだりしていても楽しくない。楽しい、嬉しいなどの感情が湧かない。何をやっても楽しくないなど、通常ならあるはずの喜びや嬉しさ、楽しさを感じるはずの状況にあっても、快楽の感情が感じられな…