最近エンゼルバンクを読んでいる。
※エンゼルバンクというのは、講談社の漫画雑誌『モーニング』で2007年から2010年まで連載されていた三田紀房氏による漫画作品である。
この漫画の概要としては、ドラゴン桜の続編であり、龍山高校の英語教師であった井野先生が教師であることに飽き、転職代理人となって、転職代理人として日々奮闘するという内容である。
受験生時代、『ドラゴン桜』をよく読んでいた私にとっては、キャラクター一人一人に愛着があったので、東大生になった水野や矢島の成長した姿を見るのは新鮮な気分だった。
その中で、エンゼルバンク4巻で水野のが言った言葉が胸に刺さった。
『東大って......やっぱり恵まれて育った子が多いのよ。(中略)
そういう子達は大学院に進んで研究者になって自分の好きなものを突き詰めていける。お金なんか二の次で志だけを大切にして生きていける。』
(エンゼルバンク4巻より)
そしてこう続く
『だけど、意外と家計が苦しい家の子もいるの。(中略)
そういう子達って迷いなく外資に行く。理由はお給料がいいから。
だったら私も行く。目的はお金持ちになりたいから。
仕事のやりがいや生きがいとか、そんなものはどうせもいい。』
(エンゼルバンク4巻より)
貧乏な家庭育ちの僕の意見
非常に現実的で的を射た意見だと思った。そして、長年の疑問が解決
私は後者だったからだ。
私は高校こそ私立に通ったが、地味に成績が良かったのと、母子家庭の為所得が少なかった為、学費が免除されていた。
私立高校ということもあり、周りはお金持ちが大勢いた。ブランド物の財布を携帯していたり、購買で万札を平然と出しているものが大勢いた。
進路決定の時期になると、多くの学生は自分の偏差値に見合った大学の工学部や経済学部、教育学部などに進んでいった。
これが私には理解出来なかった。
といのは、大学を卒業した後、何になるのか不明確な進路を選択する人の気持ちが理解出来なかった。
「みんな卒業したら何するつもりですか?」
すごく尋ねてみたかったが、嫌われそうなのでガマンした。
そして、私は医学部や東大に進学する頭もなかったし、三年間で免許が取れるという理由だけで看護学校に入学した。
特に看護師になりたいと思ったことはなかったが、そこそこお給料ももらえるし、堅実で良いなぁという理由だけでした。
結果、同世代の人と比べたらそこそこ良い給料もらえているだけで満足している。
そして、こうして余暇をブログを書いて楽しんでいるが、目的は読者の想像通りで間違いない。
まとめ
現実的には、多くの仕事では『やりがい』と『給料』の双方で満足できる仕事というのは難しい。どちらを選択してもストレスを抱えるというジレンマに陥ることだろう。
ただ、もしも水野の言葉が正しいとしたら、人は無意識のうちに『やりがい』と『給料』の選択をしているのかもしれない。